年内入試対策

【2027年度】高3生の年内入試スケジュール完全版|出願〜合格の月別タイムライン

2026.07.24 更新日:2026.07.24

年内入試は「逆算」で考えるとうまくいく

年内入試(総合型選抜・学校推薦型選抜など、年内に合否が決まる入試)は、一般選抜よりもぐっと早く動き出します。多くの入試で、夏から秋にかけて準備のピークがやってきます。「気づいたら出願直前だった」「オープンキャンパスが出願の条件だったのに参加していなかった」といった後悔をしないために、まずは1年の流れを頭に入れておきましょう。

このページでは、高校3年生の4月から翌年1月までの動きを、月ごとにやさしく整理しました。対象は2027年度入試(2026年の秋から実施)を受ける受験生と、そのご家庭です。総合型選抜・学校推薦型選抜・年内学力型(基礎学力型)の3つがどう並んで進むのか、今月やることは何か、夏休みはどう過ごすとよいのか、そして保護者はどう関わればよいのかまで、順番に見ていきます。難しい言葉はできるだけ避けて説明しますので、受験のことがまだよく分からなくても大丈夫です。

ひとつ大切な前提があります。このページで扱うのは高校3年生の1年間のスケジュールですが、年内入試の準備そのものは、高1・高2のなるべく早い時期から始まっています。総合型選抜・学校推薦型選抜では、志望理由書や面接で高校時代の探究学習・課外活動・資格などの積み重ねが評価され、評定平均(学習成績の状況)も高1からの成績が対象になるためです。高3の4月から「ゼロから」始めるのではなく、高1・2のうちに探究活動や日々の授業にしっかり取り組んできたことを、高3で「入試の形に仕上げていく」――これが年内入試の実像です。高1・2生やその保護者の方は、この記事を「先取りの地図」として活用してください。

そのうえで大切な考え方は、たったひとつ。「ゴール(合格発表の日)から逆算する」ことです。合格発表が11月なら、出願はその1〜2か月前、書類づくりや面接練習はさらにその前から始めなければ間に合いません。ゴールの日付が決まっているからこそ、今やるべきことが見えてきます。

まず全体像:年内入試の基本の流れ

細かい月別の表に入る前に、大まかな流れをつかんでおきましょう。文部科学省の実施要項では、入試の種類ごとに「出願できる時期」と「合格を発表できる時期」の目安が定められています。2027年度入試のポイントは次のとおりです。

  • 総合型選抜:出願は9月1日以降、合格発表は11月1日以降。エントリー(出願の前の事前登録)は早い大学だと6月頃から始まります。準備期間が長いぶん、夏が勝負どころです。
  • 学校推薦型選抜:出願は11月1日以降、合格発表は12月1日以降。その前に「校内選考」(高校の中で推薦する人を決める選考)があり、これはおおむね9月〜10月に行われます。
  • 年内学力型・基礎学力型:11〜12月に、教科の学力試験で合否を決めるタイプ。年内に結果が出るので、夏からの教科の基礎固めがそのまま合否に直結します。
  • 共通テスト:2027年度(令和9年度)は2027年1月16日(土)・17日(日)に実施予定。追試・再試験は1月23日・24日です。共通テストを併用する年内入試では、最終的な合否が年明けにずれ込むことがあります。

つまり、多くの受験生にとっては「夏休みが対策の山場、秋に出願・合格発表、冬に共通テスト」という流れになります。この骨組みを覚えておくだけでも、これからの1年がずいぶん見通しやすくなります。

【月別タイムライン】高3の4月〜翌1月(2027年度入試)

ここからは、月ごとに「やること」を具体的に見ていきます。志望校や方式によって前後しますが、大きな流れの目安として使ってください。

時期

やること

気をつけたいこと

4〜5月

志望校・志望方式のリサーチを開始。どんな入試の種類があるか、自分に合いそうなのはどれかを調べる。学校の勉強・評定にも気を配る。

学校推薦型は評定平均が要件になることが多い。3年1学期の成績も評定に含まれる場合があるので油断しない。

6月

オープンキャンパスに参加。総合型選抜は早い大学でこの頃からエントリー受付が始まる。募集要項をダウンロードして要件を読み込む。

エントリーをしないと出願できない大学がある。オープンキャンパス参加が出願条件のことも。「知らなかった」で受験機会を失わない。

7〜8月(夏休み)

対策の山場。志望理由書の下書き、小論文・面接の練習、基礎学力型に向けた教科の演習を集中して進める。オープンキャンパスの追加参加も。

この時期の頑張りが秋の結果を大きく左右する。だらだら過ごすと9月の出願で慌てることに。

9月

総合型選抜の出願開始(9月1日〜)。学校推薦型は校内選考が行われる時期。書類の最終仕上げと提出。

出願書類は郵送・Web出願の締め切りに要注意。証明写真・調査書の準備も早めに。

10月

総合型選抜の面接・小論文などの試験本番が続く。学校推薦型の校内選考の結果を受けて、出願準備を進める。

面接は2027年度から原則必須化(後述)。オンライン面接の可能性も踏まえて練習を。

11月

総合型選抜の合格発表が始まる(11月1日〜)。学校推薦型の出願開始(11月1日〜)。年内学力型の試験もこの頃。

合格しても、共通テスト併用型なら気を抜けない。不合格でも一般選抜がある。次の行動をすぐ切り替える。

12月

学校推薦型の合格発表(12月1日〜)。年内学力型の合否も出る。共通テストの最終確認・出願手続きの確認。

共通テストを使う年内入試は、合否が年明けになることがある。安心しきらず1月の準備を続ける。

翌1月〜

共通テスト(1月16日・17日)。共通テスト利用型・併用型の合否確認。一般選抜と併願する場合は引き続き対策。

年内で決まらなかった場合も、一般選抜という道が残っている。落ち込みすぎず切り替える。

※時期は一般的な目安です。大学・方式により異なります。2027年度入試の詳細は各大学の最新の募集要項をご確認ください。

3つの入試の「並走カレンダー」を重ねて見る

年内入試は種類がいくつかあり、それぞれ時期が少しずつ違います。複数の方式を検討している人は、カレンダーを重ねて見ると分かりやすくなります。下の表で、3つの入試がどう並んで進むのかを確認しましょう。

方式

準備開始

出願

試験・選考

合格発表

総合型選抜

春〜(エントリー早くて6月頃)

9月1日〜

9〜10月(面接・小論文など)

11月1日〜

学校推薦型選抜

春〜(評定づくりは日頃から)

11月1日〜

校内選考9〜10月/本番11〜12月

12月1日〜

年内学力型・基礎学力型

夏〜(教科の基礎固め)

大学により9〜11月

11月頃(学力試験)

12月頃

こうして並べると、総合型がいちばん早く動き出し、学校推薦型がそれを追いかける形になっているのが分かります。総合型と学校推薦型の両方を検討している場合は、9月に総合型を出願しつつ、11月に学校推薦型を出願する、という「重ねがけ」も可能です。ただし専願(そこに合格したら必ず入学する約束)が条件の方式もあるので、併願できるかどうかは必ず募集要項で確認しましょう。方式ごとの違いは、関連記事「総合型選抜と学校推薦型選抜の違い」でもくわしく解説しています。

「今月やること」チェックリスト

やることが多くて混乱しそうなときは、チェックリストで一つずつ確認するのがおすすめです。時期別に、これができていれば安心という項目をまとめました。

春〜初夏(4〜6月)にやること

  • 志望校の候補を3〜5校リストアップした
  • それぞれの入試の種類(総合型/学校推薦型/年内学力型)を調べた
  • 志望校のオープンキャンパス日程を確認した(出願条件かどうかも要チェック)
  • 総合型のエントリー開始時期を調べた(早い大学は6月頃)
  • 募集要項をダウンロードして、出願要件・締め切りにマーカーを引いた

夏休み(7〜8月)にやること

  • 志望理由書の下書きを書き始めた
  • 小論文・面接の練習を始めた(学校の先生や塾に添削を頼んだ)
  • 基礎学力型を受けるなら、教科の演習を計画的に進めている
  • 共通テストを課すかどうか、募集要項で確認した
  • 専願か併願か、家庭で方針を話し合った

秋(9〜12月)にやること

  • 出願書類(志望理由書・調査書・証明写真など)をそろえた
  • 出願の締め切り日をカレンダーに書き込んだ
  • 面接の想定問答を準備した(オンライン面接の環境も確認)
  • 合格・不合格それぞれの場合の次の行動を考えておいた
  • 共通テスト併用型の場合、共通テストの出願を済ませた

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夏休みの過ごし方:ここで差がつく

年内入試の準備で、いちばん大切な時期はどこですか、と聞かれたら、答えは夏休みです。学校の授業がなく、まとまった時間が取れるこの時期に、志望理由書・小論文・面接・教科対策のどれをどこまで進められるかで、秋の結果が大きく変わります。実際、多くの合格者が高3の夏から本格的な対策を始めています。

1. 志望理由書を「下書き→添削→書き直し」で仕上げる

志望理由書は、一度書いて終わりではありません。書いて、先生に見てもらい、書き直す。この往復を何回もくり返すことで、ぐっと良くなります。夏のうちに下書きを完成させておくと、9月の出願で慌てずに済みます。中身は本人が主体的に考えることが評価につながるので、書く作業は本人が担いましょう。書き方に迷ったら、関連記事「志望理由書の書き方」も参考になります。

2. 小論文・面接は「本番形式」で練習する

小論文は、ただ読むだけでなく、実際に時間を計って書いてみることが大切です。面接も、頭の中で考えるだけでなく、声に出して答える練習をしましょう。学校の先生や塾の先生に模擬面接をお願いすると、自分では気づかないクセが分かります。2027年度からは面接が原則必須になるため、この練習はいっそう重要です。

3. 基礎学力型なら、教科の演習を計画的に

年内学力型・基礎学力型を受けるなら、英語・国語・数学などの基礎固めを夏から進めておきましょう。11〜12月の試験本番から逆算すると、夏に基礎、秋に演習という流れが理想です。基礎学力型については、関連記事「年内学力型・基礎学力型対策の授業設計」でも触れています。

4. スケジュール表を作って「見える化」する

やることが多い時期だからこそ、紙やアプリでスケジュールを見える化しておくと安心です。志望校ごとに「エントリー」「出願」「試験」「合格発表」の日付を書き出し、締め切りの近い順に並べておきましょう。

2027年度の注目ポイント:面接が原則必須に

2027年度入試(令和9年度)から、総合型選抜・学校推薦型選抜では「面接による評価」が原則必須になります。文部科学省が2026年5月に、全国の国公私立大学に向けて実施要項の変更を通知しました。ここでいう面接には、通常の個人面接だけでなく、ディベート・集団討論・プレゼンテーション・口頭試問なども含まれ、オンラインでの実施も認められます

受験生としては、「年内入試だから面接がある」と早めに心づもりをして、夏から練習を始めておくと安心です。オンライン面接になる可能性もあるので、カメラ・マイクの使い方や、画面越しでも伝わる話し方にも慣れておくとよいでしょう。面接対策のくわしい進め方は、関連記事「面接指導(面接必須化対応)」で解説しています。

共通テストを併用するときの「年明け」注意点

年内入試の中には、共通テストの結果を合否判定に使う「共通テスト併用型」があります。この場合、面接や書類の選考は年内に終わっても、最終的な合否は共通テストの後、つまり年明けにずれ込むことがあります。

2027年度の共通テストは2027年1月16日(土)・17日(日)に実施予定です。共通テスト併用型を受ける人は、次の点に気をつけましょう。

  • 年内に気を抜かない。書類や面接が終わっても、共通テストで一定の点が取れないと合格にならない方式があります。12月〜1月も勉強を続けましょう。
  • 共通テストの出願を忘れない。共通テストを使う方式では、共通テスト自体の出願(例年9〜10月頃)が別に必要です。年内入試の出願とは別物なので、うっかり忘れないように。
  • 合否の発表日を確認しておく。合否が年明けの何日ごろに出るのか、一般選抜の出願締め切りに間に合うのかを、あらかじめ確認しておくと安心です。

共通テストを使う年内入試の仕組みは、関連記事「共通テスト利用型の総合型・推薦とは?」でもくわしく紹介しています。

保護者の方へ:関わり方のコツとNG

年内入試は準備が早く、やることも多いので、お子様一人では情報管理が大変になりがちです。保護者の方のサポートは、大きな力になります。ただし、関わり方には「ちょうどよい距離感」があります。目安は「締め切りの管理は一緒に、中身は本人に」です。

サポートのコツ(やるとよいこと)

  • スケジュールと締め切りの共有。出願日・試験日・合格発表日をカレンダーで一緒に管理する。お子様は入試対策で精いっぱいになりがちなので、料金支払い等の締め切りを見落とさないよう保護者の方も一緒にスケジュール管理をすると良いでしょう。
  • 提出書類・費用の準備サポート。証明写真、調査書の依頼、受験料の振り込みなど、事務的な段取りを手伝う。
  • オープンキャンパスの同行・送迎。遠方の大学なら、交通や宿泊の手配を一緒に考える。
  • 気持ちの面での支え。結果に一喜一憂しすぎず、どっしり構えて見守る。話を聞いてあげるだけでも安心につながります。

気をつけたいこと(NG例)

  • 志望理由書や小論文を親が書いてしまう。中身は本人の言葉であることが評価されます。手を出しすぎると本人のためになりません。
  • 志望校を親が決めてしまう。最終的に通うのは本人です。情報提供はしても、決めるのは本人に任せましょう。
  • 他の子と比べる・急かしすぎる。プレッシャーが強すぎると、かえって力を発揮できなくなることがあります。
  • 結果が出るまで放任しすぎる。逆に、締め切り管理まで全部本人任せにすると、うっかりミスにつながります。事務面は一緒に確認を。

よくある質問(Q&A)

Q. 総合型選抜の「エントリー」と「出願」は何が違うのですか?

エントリーは、出願の前に行う「事前の登録・意思表示」です。大学によっては、エントリーをしないと出願できない仕組みになっています。早い大学では6月頃からエントリーが始まるので、志望校のスケジュールを早めに確認しましょう。

Q. 総合型と学校推薦型は、両方受けられますか?

方式によります。併願できる場合もあれば、専願(合格したら必ず入学する約束)が条件で他と併願できない場合もあります。必ず各大学の募集要項で確認してください。両方の違いは関連記事「総合型選抜と学校推薦型選抜の違い」でも解説しています。

Q. 年内入試で決まらなかったら、もう終わりですか?

いいえ。年内入試で合格が決まらなくても、年明けの共通テストや一般選抜という道が残っています。年内で結果が出なかった場合も、気持ちを切り替えて次に進めるよう、あらかじめ「もし決まらなかったら」の計画も立てておくと安心です。

Q. 共通テストは年内入試でも必要ですか?

方式によります。共通テストを使わない年内入試もあれば、共通テストの結果を合否に使う「共通テスト併用型」もあります。使う場合は合否が年明けにずれ込むことがあるので、募集要項で確認しましょう。

Q. 評定平均はいつまでの成績が対象ですか?

多くの学校推薦型選抜では、高校3年間(3年1学期まで含む場合が多い)の成績が評定平均の対象になります。3年生になってからの成績も含まれることがあるので、日頃の授業も大切にしましょう。くわしくは各大学の募集要項をご確認ください。

まとめ:ゴールの日から逆算して動こう

年内入試は「夏休みが対策の山場、秋に出願・合格発表、冬に共通テスト」が基本の流れです。総合型がいちばん早く動き出し、学校推薦型がそれを追いかけます。まずは志望校の募集要項を早めにダウンロードし、エントリー・出願・試験・合格発表の日付を書き出して、そこから逆算して準備を進めましょう。

やることが多くて不安に感じても、月別のチェックリストで一つずつ進めれば大丈夫です。保護者の方は「締め切りは一緒に、中身は本人に」の距離感でサポートしてあげてください。方式ごとの違いや対策のくわしい進め方は、関連記事「総合型選抜と学校推薦型選抜の違い」「志望理由書の書き方」「面接指導(面接必須化対応)」もあわせてご覧ください。

※本記事の制度・日程は2027年度入試(令和9年度)に関する情報に基づきます。出願・合格発表の時期は大学および年度により異なり、共通テストの日程も変更される場合があります。各大学の方式・科目・日程は必ず最新の募集要項をご確認ください。
出典:文部科学省「入学者選抜実施要項」および「総合型選抜/学校推薦型選抜の出願・合格発表時期」(https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/senbatsu/1346785.htmhttps://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/koudai/detail/1402208.htmhttps://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/koudai/detail/1402209.htm )、独立行政法人 大学入試センター「令和9年度試験」(https://www.dnc.ac.jp/kyotsu/shiken_jouhou/r9/ )、大学ジャーナルオンライン(面接原則必須化 https://univ-journal.jp/997587/ )、リセマム「大学入学共通テスト2027」(https://resemom.jp/article/2026/05/20/86119.html )、旺文社パスナビ(出願準備 https://passnavi.obunsha.co.jp/suisen/column/05/ )、ベネッセ マナビジョン ほか

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