教材・ツール活用

Xamで年内入試対策を効率化する活用法|指導者向け実践ガイド

2026.05.31 更新日:2026.07.23

教材づくりに、なぜ時間が奪われるのか

年内入試の対策指導が本格化するにつれ、先生方の教材づくりの負担は年々増しています。小論文の頻出テーマ演習、基礎学力型・学科試験型に向けた教科の小テスト、そして年内入試と一般選抜を併願する生徒への演習プリント。生徒一人ひとりの併願パターンが多様化するほど、必要な教材の種類も増えていきます。そのたびに入試問題を探し、Wordに打ち込み、体裁を整え、誤植を校正する。この一連の作業に、放課後や休日の多くが費やされてはいないでしょうか。または、学校内でそれぞれの教材を用意するのは難しく、画一化された教材を提供しなければならないことを歯がゆく感じている先生もいらっしゃるのではないでしょうか。

入試問題を使った演習教材づくりには、手間がいくつも重なります。

  • 入手が難しい:志望校の過去問が手元にそろわない。赤本や大学発表分だけでは、同レベル・同傾向の類題まで幅広く集めるのは難しい。
  • 保管が大変:過去問の冊子やプリントが年々たまり、どこに何があるか分からなくなる。必要なときにすぐ取り出せない。
  • 探すのに時間がかかる:「この単元の、この難易度の問題」を膨大な過去問から手作業で探すのは、それだけで大きな負担になる。
  • 打ち込みが大変:見つけた問題を演習プリントにするには、Wordへの入力や数式・図版の再現に手間がかかる。
  • 校正が面倒:入力した問題に誤りがないか、解答と対応しているかを一つずつ確認する必要がある。

質の高い入試教材づくりには本来それだけの時間と労力がかかります。日々の授業や進路面談・部活動などを抱える先生方が、同じ密度の作業を一人でこなすのは容易ではありません。この「探す・打ち込む・直す」の負担を大きく減らすのが、指導者向けの入試問題データベースソフト「Xam(イグザム)」です。

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Xam(イグザム)とは

Xam(イグザム)は、全国の大学入試問題を1本にまとめた指導者向けのPCソフト(Windows 10/11対応)です。内容から問題を検索し、必要なものを選び、Wordに出力する。この3ステップで、演習プリントや小テストを短時間で作成できます。教材づくりの「探す・打ち込む・直す」をまとめて効率化することが、Xamの一番の役割です。

項目

内容

製品種別

指導者向けの入試問題データベースソフト

動作環境

Windows 10/11 ※すべて日本語版
【必須】.NET Framework 4.6.2のインストール

収録内容

全国の国立・公立・私立大学の一般選抜入試問題・解答

最大約300大学、解答は約70~80%収録(いずれも科目によって異なる)
※発売時には約230大学を収録。アップデートにより最終的に約300大学となります

科目

全12タイトル

英語/ 国語 / 数学 / 物理 / 化学 / 生物 / 日本史 /世界史 / 地理 / 公民 / 地学・情報 / 総合問題・小論文

主な機能

内容からの検索/ワープロソフト出力/自動テスト作成(探す→選ぶ→出力の3ステップ)

豊富な問題を1本に収めているため、志望校そのものの過去問だけでなく、同じ難易度帯・同じ出題形式の類題を横断的に探せます。年内入試の対策でも、学力を問う場面ではこの一般選抜の過去問が大きく役立ちます。

2026年には、新課程や年内入試の指導ニーズに合わせて「地学・総合・情報」を「地学・情報」と「総合問題・小論文」の2タイトルにリニューアルしています。

全国大学入試問題データベースXam

活用法①:小論文の頻出テーマ演習を、学部の傾向に合わせて用意する

総合型選抜・学校推薦型選抜で課される小論文は、学部・分野によって問われるテーマが大きく異なります。医療・看護系なら生命倫理や地域医療、教育系なら子どもや学びをめぐる社会課題、社会科学系なら格差や地方創生など、志望分野の頻出テーマに沿った演習を積めるかどうかが対策の質を左右します。しかし、学部ごとにテーマを集め、演習用のプリントに仕立てるのは手間のかかる作業です。

Xamの「総合問題・小論文」を使えば、この準備を効率化できます。志望学部の傾向に合うテーマを内容から検索し、必要な題材を選んでWordに出力するだけで、学部別の小論文演習プリントを短時間でそろえられます。収録されているのは一般選抜の問題ですが、そこに含まれる小論文・総合系の題材は、総合型・学校推薦型の小論文対策にも活用できます

手順の例

  1. 指導する生徒の志望学部・分野をもとに、テーマの方向性を決める(例:看護系=地域医療・高齢社会)。
  2. Xamで内容から関連するテーマ・題材を検索する。
  3. 難易度や設問形式を見ながら、演習に使う題材を選ぶ。
  4. Wordに出力し、設問の指示や字数条件を加えて演習プリントに仕上げる。
  5. 複数テーマを組み合わせれば、段階的に難度を上げる演習セットもすぐに用意できる。

2027年度入試では、文部科学省の通知により総合型・学校推薦型で「面接」が原則必須化されます(令和9年度大学入学者選抜実施要項)。小論文で言語化した自分の考えは、面接での受け答えの土台にもなります。頻出テーマの小論文演習を早めに積んでおくことは、面接必須化への備えとしても意味を持ちます。

活用法②:学力型年内入試の類題テストを作成する

首都圏を中心に、学力を測る年内入試が増えています。東洋大学の「総合型選抜 基礎学力テスト型入試(公募制・併願可)」のように、英語+国語または数学といった教科試験を11月に実施し、12月に合否が出る方式が広がりました(2026年度入試の実施内容の例。2027年度要項は各大学で要確認)。大東文化大学や昭和女子大学でも、英語・国語などの基礎学力テストを課す方式が用意されています。かつては一部の私立大学に見られた方式でしたが、いまでは首都圏の私立大学に広がり、「年内に学力で合否が決まる」入試として存在感を増しています。

こうした年内入試の学力試験に向けては、基礎力の養成に加えて、演習量を確保することが欠かせません。「推薦だから勉強しなくてよい」という発想が通用しなくなっているのが、いまの年内入試です。とはいえ、生徒の志望校や到達度に合わせた小テストを毎回手作業で作るのは大きな負担です。ここでXamの自動テスト作成機能が力を発揮します。

手順の例

  1. 対策したい科目・単元と、目標とする難易度帯を決める。
  2. Xamで、全国の入試問題から条件に合う類題を検索・抽出する。
  3. 自動テスト作成機能で、レベルや単元に合わせた小テストを組み立てる。
  4. ワープロソフトに出力し、配点や制限時間を加えて演習教材に仕上げる。
  5. 同じ条件で問題を差し替えれば、繰り返し演習用の別バージョンもすぐに用意できる。

基礎学力型は「英語+国語または数学」のように出題科目が絞られていることが多いため、対象科目に集中して類題を量産できるXamと相性がよい方式です。志望校の出題形式に近い問題を、必要な数だけ短時間でそろえられます。

解答が収録されている問題は、答え合わせの基準づくりにも使えます。問題・解答を探して打ち込む時間が大幅に減る分、生徒への解説や個別フォローに時間を回せるようになります。

活用法③:年内入試×一般選抜の併願指導を、同じ環境で一気通貫にする

年内入試による進学者が過半数に達するなか、多くの生徒は「年内入試も受けるが、一般選抜も見据えて準備する」という併願スタイルを取ります。年内で結果が出れば安心材料になり、思うようにいかなければ一般選抜へ切り替える。この二段構えの指導では、年内対策と一般対策の両方の教材が必要になります。

Xamは一般選抜の入試問題を数多くそろえているため、年内の学力型対策から一般選抜対策まで、同じデータベースで教材を作れます。年内入試向けに基礎学力型の類題テストを作り、そのまま同じ環境で一般選抜の志望校対策プリントへ進める。教材づくりの環境を切り替える必要がないため、併願指導のワークフローがすっきりします。

併願指導での使い分けの例

指導フェーズ

Xamの使い方

年内(9〜12月)の学力型対策

基礎学力型の出題科目に絞り、類題テストを自動作成して演習量を確保。

年内の小論文・総合対策

「総合問題・小論文」で志望学部の頻出テーマ演習プリントを用意。

一般選抜への切り替え・並行対策

同レベル・同形式の一般選抜問題を抽出し、志望校対策プリントを作成。

共通テスト利用型の年内入試や、共通テスト対策そのものを強化したい場合は、共通テスト+センター試験37年分を収録した「センターTen」を併せて使うと、共通テスト形式の演習教材づくりまでカバーできます。用途に応じてXamとセンターTenを使い分けることで、年内から一般選抜まで一貫した教材環境を整えられます。

共通テスト試験問題データベースセンターTen

操作の流れ:探す → 選ぶ → 出力の3ステップ

Xamの操作は、大きく次の3ステップです。特別なスキルは必要なく、日ごろWordを使っている先生であればすぐに扱えます。

  1. 探す(検索):科目・単元・難易度・大学などの条件で、収録された入試問題を内容から検索します。手元に過去問の冊子がなくても、必要な問題をその場で見つけられます。
  2. 選ぶ(選択):検索結果から、演習に使いたい問題を選びます。難易度や出題形式を確認しながら、目的に合った問題を組み合わせられます。
  3. 出力(ワープロソフト出力・自動テスト作成):選んだ問題をワープロソフト(Word・一太郎*)に出力します。自動テスト作成機能を使えば、選んだ問題をまとめて一つのテスト形式に整えられます。あとは配点や制限時間を加えれば、演習プリントの完成です。

この3ステップにより、これまで「探す・打ち込む・直す」で数時間かかっていた教材づくりを、大きく短縮できます。打ち込みの手間や打ち間違いの校正から解放される点も、日々の負担軽減につながります。

*一太郎は、英語・国語(小論文を除く)・社会科目のみ利用可能です。

よくある質問(Q&A)

Q. 総合型・学校推薦型の対策にも使えますか?

A. 学力試験の対策としてご活用いただけます。また、2026年のリニューアルで「総合問題・小論文」が追加されました。収録されているのは一般選抜の問題ですが、総合型選抜・学校推薦型選抜に必要な思考力・記述力の養成にご活用いただけます。特に、小論文は書き方を学び、慣れるための演習教材としておすすめです。出題が予想される分野や文字数で絞り込みも可能です。

Q. どの大学の問題が収録されていますか?

A. 科目によって異なります。収録大学の一覧を製品ページにてご確認いただけます。

▶収録大学一覧を見る

Q. 動作環境を教えてください。

A. Windows 10/11(日本語版)に対応しています。詳細は製品ページにてご確認いただけます。

▶動作環境の詳細を見る

Q. 共通テスト対策の教材も作れますか?

A. Xamには共通テスト本試験1年分の問題・解答が収録されており、対策教材としてご活用いただけますが、より共通テスト対策に特化したソフト「センターTen」もございます。こちらは、共通テスト6年分+センター試験37年分の本試験・追試験、問題・解答・解説・リスニング音声まで網羅しています。

▶センターTenの詳細はこちら

まずは無料体験版でお試しください

一部機能とご利用いただける試験問題に制限はございますが、全科目を期限なしでお試しいただけます。ぜひお気軽にお申し込みください。

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全国大学入試問題データベースXam

※本記事のデータは2025〜2026年度時点の公表値、制度・変更点は2027年度入試(令和9年度)に関する情報に基づきます。大学別の方式・科目・配点・日程は年度により異なるため、必ず各大学の最新の募集要項をご確認ください。Xam・センターTenの製品仕様(収録大学数・科目・機能・動作環境等)は自社製品資料に基づきます。収録大学数・科目・仕様は時期により変わる場合があるため、最新情報は製品ページ(product.jc-edu.co.jp)でご確認ください。
出典:文部科学省「令和9年度大学入学者選抜実施要項」、リクルート進学総研「進学センサス2025」、河合塾(テキスト制作について)、東洋大学・大東文化大学・昭和女子大学 各入試情報 ほか。

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